2015年 10月 04日
雑貨店 木木(きぎ) OPENしました。 |
糸や布地、ボタンをはじめ、様々な作家の作品を扱う木木さん。
定期的に様々なワークショップも開催されていて、私たちGM..ジーエムツーも大好きなお店です。
出来て3年ほどのお店ですが、この夏に改装工事を終え、9月7日にリニューアルオープンしました。
改装工事はジーエムツーデザインがお手伝いさせていただきました。
木木さんは鎌倉由比ガ浜通りの六地蔵交差点近く。
海の方へと続く通りの途中左側の路地を入った奥にあります。
玄関を開けると柔らかな明かりが広がります。
見上げると一本のアンティークなシェードランプ。
ここは部屋の外なのか内なのか・・2つの格子の窓を通して望む店内。
そこにはぬくもりを感じる温かな雑貨が溢れます。
シェードランプは、木木さんが今まで使わずに大切に保管していたもの。
格子のガラス窓は木製のアンティーク。
自然と視線の向きが変わり、窓越しには白い家が現れます。
白い家は店内の中心、レジ空間であると同時に、木木さんの作業場でもあり、落ち着いた居場所となっています。店内に入ってこられた時のお互いの目線の合わせ方、お客さんとの距離感などを配慮した形で設計しました。
家の横にはたくさんのカラフルな糸がズラリ・・
ともかく可愛くて、目移りしてしまいます。。
右側のガラスのショーケースも味わい深いアンティーク。
木木さんの大切な、たくさんの什器たちをこの空間に、いかに上手く取り込むかを考えました。
鎌倉といえば江ノ電。
ガタンゴトン、開放感あふれる窓越しも気持ちがいいものです。
旅好きだという木木さんはかつて、ヨーロッパなどに買い付けの旅によく行かれていたとか。
旅の途中、海岸で貝や石を見つけたり、様々な素材をひとつずつ丁寧に集めていく小径のような店内を表現しました。
また店内は大きな道具と捉え、既設の家具、間仕切り、デーブルなどのほとんどを移動可能とすることで、イベント、季節、商品によって、フレキシブルな空間作りができるようになっています。
ポイントは、与えられた空間の中で機能的なことからあらゆる使い方を考え、今ある既設家具をどう配置しながら空間を作っていくかです。計画の段階では様々なシミュレーションを重ね、立体で検証しました。
また、空間、お店の印象を変えた一番大きな要因は、床を変えたことだと思います。
今まではどちらかというと洋風の、既製のフローリングボードだったわけですが、古板を敷くことで随分変わりました。歩行感が今までと全然違うわけです。
時間もゆっくり流れている感じがしますと木木さん。
改装してから木木さん、このお店に居ることが楽しくなったのだそうですよ。
そう言ってもらえるとうれしいですね。
鎌倉へお立ち寄りの方は、木木(きぎ)へ。
ぜひ一足伸ばしてみてはいかがでしょう。
木木(きぎ)
OPEN / 12:00から18:00
〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-8-7 大野ビル101
TEL / 070-6550-9072
定休 / 火・水(祝日は営業)
建築概要
建築 / 鉄骨造3階建てのうち1階
床面積 / 25.0㎡
施主 / 木木
設計・監理・創作工事 / ジーエムツーデザイン
設計期間:2015年7月~2015年8月15日
工事期間:2015年8月17日~9月3日
床:既製床の上、古板敷き込み
壁:既存のまま、一部新設壁:ラワン合板フラッシュEP-G、既製格子組み込み
可動壁:ラワン合板フラッシュEP-G、既製格子組み込み、杉枠フレーム
天井:既存のまま
家具:既製家具、既存板加工組み立て
by gm2a
| 2015-10-04 21:13
| ジーエムツーデザイン