2014年 07月 30日
渡辺キエ 展 開催中です。 |
夏休みも始まり、各地で行楽の時期となりましたね。
北鎌倉は朝から蝉の声が鳴き止みません。
26日から始まった陶芸家 渡辺キエ展。
初日から大変な好評をいただいております。
昔から相変わらぬすっきりと洗練されたフォルム。
真っ白な白磁に細い鉄線、ほんの少し青みがかった青白磁。
2つの淡く美しいコントラストが印象的な、渡辺キエさんの作品。
今回約38アイテムが勢ぞろいしました。
新作の一つであるツバ付き楕円鉢は、真横からのシルエットが美しいシャープなエッジと、器全体に加わった大きなたわみで躍動感あるものに・・
青白磁と白磁、どちらも魅力的な作品のひとつです。
そして今回は徳利、お猪口なども充実。
画像は花入れなのですが、たっぷり飲まれる方なら徳利でもOK。
お酒好きにはたまらないキレの良さそうな注ぎ口と、ふっくらとした実にいい形にそそられます。でもキエさん、お酒は殆ど飲まないというからびっくりです。
渡辺キエさんは兵庫県生まれの京都ご出身。
京都芸術短期大学陶芸コース卒業後、現在の益子にて修行され、2003年に独立されました。現在はグループ展、個展で大活躍されています。
キエさんの作品は鋳込みという製法で、磁土を型に流し込んで作ります。
京都の磁土は焼いた時にたわみが出るのだそうですが、あえてそのたわみを補正しないことが、硬い磁器でありながら、カチッとし過ぎないやさしい表情となるのかもしれません。
最近ご引越しをされたそうで、今回の作品は譲り受けたガス釜で焼かれた第一号でもあるのだそうです。環境が新しくなった中不安もあったそうですが、出来栄えは上々だったとキエさんはにっこり。いろいろとお話を伺っていると気さくなキエさんですが、几帳面で繊細なところをおもちで、しっかりとご自身の根を張られている。
それは作品からも伝わってくる気がします。
キエさん個展の初日は終日在郎されました。
生まれて初めて訪れた鎌倉。
時間の無い中、合間をぬって街を堪能されました。
せっかくなのでゆっくりしたかったそうですが、在廊が終わるととんぼ帰り。
理由は、家に可愛い猫が待っているからなんですって・・
猫がたまらなく好きなキエさんなのでした。
渡辺キエ展は、8月17日(日)まで開催。
ご来場お待ちしております。
by gm2a
| 2014-07-30 12:21
| イベント・個展